BY・FAR Zについて

油流出事故対策について

BY・FAR Z は道路、河川、土壌などでの油流出事故対策としてお使いいただいております。
現場に合った希釈倍率、洗浄方法でご使用下さい。

油流出事故での
希釈液の作成目安

ブラッシングの場合 漏油量1に対して原液1を目安に希釈してください。
高圧洗浄の場合 漏油量1に対して原液0.5を目安に希釈してください。
※化学薬品等の漏油事故について
化学薬品等への使用は、水との反応がなければ洗剤を使用するまでもありませんが、マグネシウムや苛性ソーダ等、水と激しく反応を示すものについては使用できません。

油流出事故対策例

事故状況
大型トラック 10トン車転倒による油流出事故
  • ○エンジンオイル 20L
  • ○燃料(軽油) 100L

漏油量合計 120L

対 策
高圧洗浄機で洗浄
  1. ①漏油量1に対してZ-Mの原液0.5が目安ですので、Z-M 60Lを準備します。
  2. ②60LのZ-Mに対して、1800Lの水で希釈します。
  3. ③漏油部分を高圧洗浄します。排水性舗装の場合は、ノズルをゆっくり移動して、舗装内部まで洗うような感じで洗浄して下さい。
  4. ④希釈水量と同量の水ですすぐか、散水車で走行散水して完了です。

事故現場では、多くの人々や車が往来しますので、靴底やタイヤに付着したエンジンオイルや燃料による汚染が拡大されます。二次汚染の拡大を食い止め、道路の封鎖時間を出来るだけ短くするためにも、高圧洗浄機と散水車を利用した洗浄方法をお勧めします。高圧洗浄機を使用しますと、タイヤや靴底に付着した油や側溝・ガードレール等広範囲に飛び散った油の洗浄には、素早い処理ができます。また、10kgf/cm2以上の圧力があれば、油分子の微細化が促進され、分散化の高い効果が得られます。

事故実例

#01

事故状況大型トラックの接触事故が発生し、うち1台が側道の転落し大破した。これにより、約150Lの軽油とエンジンオイルが水道水取水河川に流出した。
対応土嚢で流出を止め、散水車にBY・FAR Z-M 18kg(16箱)を数十倍に希釈した洗浄剤を積み込み散水した。(希釈水は、川の水をポンプで汲み上げて使用)
その他、汚染箇所は高圧洗浄機で洗浄。
水道局員立会いの下、少しずつ土嚢を撤去し、川に流入させ観察したが、油紋も出ず、河川の水も白濁しないことを確認。水道局が放流することに同意し、全ての作業を完了した。

#02

事故状況排水の蓄積場・ドラム缶集積場が廃油で真っ黒になっており、管轄の市役所や県公害センターから清掃するよう勧告を受けていた。
対応長年蓄積した砂やゴミなどをスコップであらかじめ除去し、被洗浄物を出来るだけ少なくした。150LポリバケツにBY・FAR Z-Mを15倍希釈した洗浄液を作り、高圧洗浄機で汚れのひどい所から順次洗浄。特に汚れのひどい所はデッキブラシで擦り洗い、希釈液を垂らしてしばらく放置した後、洗浄した。仕上げとして、水で表面に残った洗浄剤汚れを洗い流し、作業完了とした。その後、側溝に油分が浮かないか200m程下流まで辿り、油紋が発生していないことを確認した。
※コンクリート等に付着した色を完全に除去することはできません。

#03

事故状況11トン車の横転事故が発生。車軸と車輪及びオイルパン、燃料タンクが脱落し、200Lの軽油とエンジンオイルが路上に流出した。
対応吸着マットで油を除去後、散水車にBY・FAR Z-Mの15倍希釈液を作り、路面洗浄した。また、高圧洗浄機で側溝及び土手・分離帯など、油で汚染された部分の洗浄、横転したトラックの洗浄を行った。

#04

事故状況高速道路での事故により、燃料・エンジンオイルなどが上水取水の河川に流入した。取水は停止され、オイルフェンスを張った状態。
対応BY・FAR Z-Mを約50倍に希釈し、高圧洗浄機で散布・洗浄した。
その後、白濁現象や臭気も無く作業終了と同時刻に取水再開となった。
※海での使用に関して
型式承認番号を取得しておりませんので、海でご使用になる場合は、海上保安庁または漁業組合等へお問い合わせ下さい。