BY・FAR Zシリーズ

ご使用にあたっての注意点

希釈タイプのものを原液で使用しますと、本剤の特性が生かされませんので、希釈タイプのものは使用場所に合わせて必ず3~100倍に希釈してお使い下さい。また、汚れには多種多様のものがありますので、希釈倍率・洗浄方法等、お試しの上ご使用下さい。

中性洗剤 Z-M・Z-MV・Z-K・Z-SKに関しての洗浄に注意する材質

アルミニウム 長時間浸け置きしますと、若干の重量変化が生じますので、速やかに水洗いして下さい。
10~15倍希釈で使用し、洗浄後十分にすすぎをすれば問題ありません。
真鍮 10時間以上浸け置くと表面を変化させますので、短時間で洗浄し、速やかにすすぎを行い、十分に乾燥させて下さい。10~15倍希釈で使用して下さい。
本剤は脱脂効果が高いので、洗浄後の乾燥及び防錆処理を迅速に行って下さい。
塗装面 水系塗料には使用しないで下さい。

強アルカリ洗剤 Z-MA・Z-KAに関しての洗浄に注意する材質

アルミニウム アルカリと強く反応しますので、使用しないで下さい。
真鍮 10時間以上浸け置くと表面を変化させますので、短時間で洗浄し、速やかにすすぎを行い、十分に乾燥させて下さい。10~15倍希釈で使用して下さい。
亜鉛 アルカリと強く反応しますので、使用しないで下さい。
塗装面 強アルカリ性は塗装面を傷めますので、使用しないで下さい。

流出油対策について

流出油事故での希釈液の作成目安

ブラッシングの場合 漏油量1に対して原液1を目安に希釈してください。
高圧洗浄の場合 漏油量1に対して原液0.5を目安に希釈してください。

※あくまでも目安ですので、汚れの度合いに応じて希釈倍率を調整して下さい。

※化学薬品等の漏油事故について
化学薬品等への使用は、水との反応がなければ洗剤を使用するまでもありませんが、マグネシウムや苛性ソーダ等、水と激しく反応を示すものについては使用できません。

流出油事故対策例

事故状況
大型トラック 10トン車転倒による油流出事故
●エンジンオイル 20L ●エンジンオイル 100L
漏油量合計 120L
対 策
高圧洗浄機で洗浄
  1. ①漏油量1に対してZ-Mの原液0.5が目安ですので、Z-M 60Lを準備します。
  2. ②60LのZ-Mに対して、1800Lの水で希釈します。
  3. ③漏油部分を高圧洗浄します。 排水性舗装の場合は、ノズルをゆっくり移動して、舗装内部まで洗うような感じで洗浄して下さい。
  4. ④希釈水量と 同量の水ですすぐか、散水車で走行散水して完了です。

事故現場では、多くの人々や車が往来しますので、靴底やタイヤに付着したエンジンオイルや燃料による汚染が拡大されます。二次汚染の拡大を食い止め、道路の封鎖時間を出来るだけ短くするためにも、高圧洗浄機と散水車を利用した洗浄方法をお勧めします。高圧洗浄機を使用しますと、タイヤや靴底に付着した油や側溝・ガードレール等広範囲に飛び散った油の洗浄には、素早い処理ができます。また、10kgf/cm2以上の圧力があれば、油分子の微細化が促進され、分散化の高い効果が得られます。

安全に関するご注意
乳児の手の届く所には置かないで下さい。
用途以外には使用しないで下さい。
長時間使用する時、または、荒れ性の方や敏 感性の方が使用する場合は、使用後流水で水洗いの上、ハンドクリーム等でのお手入れをお勧めします。
Z-MA・Z-KAは強 アルカリですので、素手では絶対に使用しないで下さい。使用時は必ず、ゴム手袋・防護メガネを着用して下さい。
本剤は、酸・ア | ルカリに安定ですが、ポリスチロール・アセテート容器等は避けて下さい。また、アルミニウム類は洗浄後必ず水洗いして下さい。
応急処置
【中性洗剤使用時の応急処置】
  • 目に入った場合は、清浄な流水で15分以上洗浄し、医師の診察を受けて下さい。
  • 皮膚に付着した場合は、水またはお湯で洗い流し、皮膚に異常が出た場合は、医師の診察を受けて下さい。
  • 誤って飲み込んだ場合は、水を多量に飲ませ、吐かせてから医師の診察を受けて下さい。
【強アルカリ洗剤使用時の応急処置】
  • 目に入った場合は、清浄な流水で15分以上洗浄し、出来るだけ早く医師の診察を受けて下さい。
  • 皮膚に付着した場合は、水またはお湯で洗い流し、皮膚に異常が出た場合は、出来るだけ早く医師の診察を受けて下さい。
  • 誤って飲み込んだ場合は、水を多量に飲ませるか、食酢・オリーブ油・果汁等を与えて速やかに中和し、出来るだけ早く医師の診察を受けて下さい。
保存期間
  • 本剤は、自然での生分解がし易い素材を使用しておりますので、保存場所の環境によっ ては、洗剤中の水そのものが腐敗したり、藻類が発生することがあります。

直射日光を避け、冷暗所で保存し、1年以内に使い切って下さい。

保管上の注意
  • 直射日光を避け、密栓し冷暗所に保管して下さい。
  • 氷点下で凍結しますので、冬は凍結しない場所に保管して下さい。凍結した場合は、解凍すれば再度使用できます。
  • 希釈した液を長時間置きますと変質する恐れがありますので、必要量の希釈液を作ってご使用下さい。なお、残った希釈液は本剤の容器に戻さないで下さい。